2006年10月31日 (火)

文化放送 ②

 先日は、東京のラジオ局、文化放送でオンエアするために収録した宮里藍のインタビューの内容を紹介しました。

 実は、同じ日、大山志保にも話を聞いています。

大山は、今季の賞金女王の座を事実上、手中におさめています。しかも、年間獲得賞金額のツアー記録更新という快挙とともに……。

 その好成績を支えたのが、今季から契約しているショートゲーム(アプローチとパッティング)専門のティーチングプロ、ジェイ・ユンです。ジェイは韓国系アメリカ人。大山とは、今年2月、ハワイで開催された米ツアー戦に彼女が参戦したときに知り合ったということです。

 今回のインタビューでは、ジェイにも同席してもらい、いろいろと興味深い話を聞くことができたので、その一部を紹介することにしましょう。

 前述のように、大山がジェイと知り合ったのは、今年2月、ハワイでのこと。もともとアプローチが大きな課題だった大山が、ジェイにレッスンを頼んだところ、彼はもっと体の回転を使うことをアドバイス。すると、それが劇的な効果をもたらし、翌日のラウンドでさっそく結果が出たというのです。そのため大山は彼を信頼。その後は頻繁に連絡を取るようになり、そしてこの春、日本に呼び寄せたのでした。

「最初彼女を見たときは、野生の馬を思い浮かべた。才能があるのに、まだまだ荒削りな点が多いから。もちろん、積極的にアタックすることは彼女の魅力でもある。しかし、その分、リスクも多くなるので、そのリスクを減らせるように教えている」とジェイ。

 彼らは、既に来年から再来年の将来像を見据えながら、大山のショートゲームを組み立てているといいます。順調に進めば、大山は来年米ツアーのQTに挑戦し、08年から本格参戦する予定です。

「米ツアーでプレーするのは08年からになると思いますが、行ったときには、すぐに活躍できるようにしたい。今は、そのための準備をしているつもりです」と大山。

それに対して、ジェイも「日本人選手には、米ツアーに渡っても、しばらくは日米の差に戸惑うプレーヤーが多い。僕は、志保が米ツアーにスムーズに溶け込めるよう教えているつもりだ。恐らく、来年は米ツアーに何試合か招待出場するだろうが、その数試合を通して、フィットできるようになるはずだ」と言います。

 今年の大山は、とにかく彼女がゴルフを始めた頃から目標としていた「賞金女王」に照準を合わせ、海外遠征は控えました。その目標を、十分すぎるほどの成績でクリアしつつある今、次なる目標は米ツアー挑戦においています。07年~08年にかけて、どのような飛躍を遂げるのか、ますます楽しみにさせてくれるコンビではないでしょうか。

 ところで、そのジェイが彼女のコーチングで最も苦労しているのは何だと思います?

 実は、大山の磨り減ってツルツルになったグリップを交換させることだと、ジェイは苦笑します。

「グリップは汚れが目立って、表面がツルっと滑るようになったくらいが、手にフィットして、フィーリングがいいんですよ。だから、なるべく換えたくないんですが、キャディに『そのグリップでは、雨の日は滑るから交換しなさい』って言われると、しぶしぶ取り替えています」

 大山にはもう一つユニークな点がある(実は、一つだけでなく、まだまだたくさんあるのだが……)。プロの多くはラウンド中、OBや池に打ち込んだ場合を除いて、通常4~6個のボールを使う。ところが、彼女は基本的に1ラウンド、ボール1個で済ましているのです。

「表面に多少傷がついたくらいでは換えないですよ。トリプル(ボギー)打ったときは換えますが、ボギーやダボくらいでは気にしない」と大山。

 トッププロは契約メーカーから、年間何十ダースものボールが支給されるので、当然、大山はボールが余りに余ります。

「余ったボールは父親にプレゼントしています。父親が喜んでくれるので……」と嬉しそう。

 大山との会話で気持ちがいいのは、彼女の素朴さ、純真さがストレートに、そしてピュアに伝わってくること。ですから、彼女とじっくり話をした人の多くが、彼女のファンになるそうです。

 今回の私のラジオ番組でも、そうした彼女の人柄が伝わってくると思います。放送は11月4日と11日(午前6時25分~)の予定。聴取可能な方は、是非聴いてみてください。

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