2006年11月25日 (土)

M.ウィーについてひとこと

今日は、日本の男子ツアー“カシオワールドオープン”に昨年に引き続き、出場している17歳の女子プロゴルファー。M.ウィーについてお話しておきましょう。

私は1月にハワイで開催されている“SONY OPEN イン ハワイ”の仕事で彼女に出会いました。もちろんそのころはまだアマチュアでまさに天才少女と言っても良い存在でした。恵まれた体から繰り出すショットには驚かされたものです。インタビューなどでいろいろ話をする機会もあったのですが、しっかりとした受け答えでプレーだけでなく、今後が期待できるゴルフファーだと思っていました。

彼女がSONY OPENをはじめ多くの男子ツアーに挑戦する意味は、彼女や彼女の両親そして彼女を取り巻く人々にとっていろいろな意味があるのでしょう。しかし、1度や2度の挑戦はともかく、世界中で何度も挑戦し続ける意味とは何なのでしょうか?ギャランティをされて挑戦していくことにどういう意味があるのでしょうか?私は正直に言って少し心配しています。まだ女子の世界でも大きな勝利もなく、正式なツアーのライセンスも取れていない状況で、彼女の今の姿は本来の彼女の育っていく姿だったのでしょうか?昨年に続き今年も彼女は予選落ちをしてしまいました。それも今年は101人中100位での予選落ちです。男子ツアーに出場して仮に予選を通過したとしても、それは、あくまでも予選を通過したという意味しかないのではないでしょうか?

まだ17歳です。これから多くの努力と経験で素晴らしい素質を開花させる可能性は充分に秘めているはずです。万が一、このまま終わってしまうようなことがあるとしたら、本当に惜しいと思います。彼女のように若い魅力あるプレイヤーをきちんと育てていくことは重要ではないでしょうか?

これからの彼女の動向は注意して見ていきたいと思っています。

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2006年11月22日 (水)

不動裕理の復活に期待する

国内女子ツアーも、今週の最終戦、明日からのツアーチャンピオンシップを残すだけとなりました。

今シーズンを振り返って、とても気がかりことがあります。今年も春先に2勝したのですが、昨年まで6年連続賞金女王だった不動裕理の急激な失速です。これがテクニカルな問題、あるいはどんなに素晴らしいプレーヤーでも避けられない年齢による身体能力の変化で、いずれはその変化にアジャストできる問題であればいいのですが、「バーンアウト」、いわゆる燃え尽き症候群で闘うモチベーションを失ったわけではないことを願うところです。

 私は、かねてから不動に対しては最大限の賛辞を送ってきました。それは6年連続賞金女王といった数字に現れる実績に対してではなく、ゴルフに対する貪欲な姿勢を評価してのことです。

「もっと強くなろう」とする彼女の姿勢にはこれまで幾度も驚嘆させられました。

今年も、その象徴的な出来事がありました。9月の日本女子プロゴルフ選手権のことです。今年の同大会は北海道のニドムクラシックで開催されました。北海道の今夏は猛暑のため芝の発育が悪く、同コースでもフェアウェイがところによっては芝付きがまばらな状態でした。そこに大会初日の大雨。フェアウェイでも芝のある箇所と、芝が薄くベアグラウンドに近い箇所では、ボールのライの状態が違いすぎてアンフェアになるとの判断で、競技委員会は初日、2日といわゆる「6インチルール」を採用しました。スルーザグリーンでは、ボールを拾い上げ、拭いたうえで6インチプレースを認める特別ルールです。

 ところが、不動は同ルールを一度も使いませんでした。そうした選手は、恐らく彼女ひとりだったようです。

報道によれば、そのことについて不動は、

「ゴルフは、ボールをあるがままでプレーするスポーツ。ほとんどのホールで(芝の状態が)良くないから、この大会だけを考えれば(同ルールを)使ったほうが上位にいけるし、スコアも良くなると思う。けど、毎回使えるわけではないので、長い目で見たらそのまま打ったほうが自分にはプラスになると思って使わないようにしています」と答えていました。

 この発言が意図するところを詳しく説明したメディアはないので、彼女の真意はよく伝わっていないのでは……? スポーツ新聞には、単に彼女がルールに厳格だからといった表層的な理解を紹介した記事もありました。

 私が思うに、彼女の真意はこうだったのでしょう。

「ボールがあるがままにプレーするのが基本。だから、今後の試合で似たような状態のライになったとしても、必ず6インチプレースが使えるわけではない。だったら、同ルールを使わないで、悪いライからのプレーの経験を積んだほうが、自分にとってプラスになるから使いませんでした」

 つまり不動は、同大会の成績だけではなく、将来までを考え、自分のゴルフにとってどうしたほうが「プラス」かを判断し、特別ルールを使わなかったのです。

 数年前のフジサンケイレディスでこんなことがありました。大会コが、まだ富士桜CCで行われていたときのことです。

大会2日目の16番パー3で、不動はティショットをダフり、ボールをグリーン手前の池に落としてしまいました。

この場合、普通は池の手前まで進んでドロップし、ウェッジで第3打のアプローチを狙います。

ところが、彼女は迷うことなく、ティからの打ち直しを選択したのです。

その試合の成績だけを考えれば、前進し、ウェッジでアプローチした方が断然有利です。彼女の技量を持ってすれば、寄せワンでボギーで上がる可能性も大きかったでしょう。

しかし、不動は自分のゴルフを高めるには、その160ヤードほどのティショットをもう一度打ち直したほうが良い。その方が自分のゴルフに「プラス」になると判断したのです。

 その真意に触れたとき、不動の貪欲な姿勢に驚嘆し、底知れないスケールの大きさに関心させられたものでした。

だからこそ、来季の復活を心から願わずにはいられません。

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2006年11月18日 (土)

52歳 中嶋常幸プロの優勝

「伊藤園レディス」と同じ週に開催された男子ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」は、52歳、シニアツアー選手の中嶋常幸が片山晋呉や谷口徹といった有力選手を退けて優勝しました。

「お見事」というしかありません。……いや、正直言うと、「若手は何してる!」という思いもあります。

 それはともかく、中嶋のレギュラーツアー制覇については、決してフロックではなく、「それだけの力があった」と言っていいでしょう。同トーナメントで見せた彼のプレーは、後日、ビデオでチェックしたのですが、72ホール目の最後のパットまで、肉体的な疲労がほとんど感じられませんでした。最後までスウィング軸にブレのない安定感のあるフォームで、フェアウェイを歩く姿も背筋がピンと力強く伸び、緊張感に緩みはありませんでした。

 彼の今季の充実ぶりについては、実は今年9月のサントリーオープンで、ちょっと知る機会がありました。中嶋とたまたま同じテーブルで朝食をとったときに、彼が嬉しそうにこんなことを言ったのです。

「戸張さん、聞いてくださいよ。僕、最近、ボールがよく飛ぶんですよ」

「えっ、ほんと! いったい、どうしたの?」

「ヘヘヘッ……、内緒(笑)」

「内緒って、それはないだろう(笑)」

「実は……」と彼が明かすには、どうやら筋肉トレーニングの内容を変えたようです。背筋などの、いわゆる大きな筋肉をじっくりと時間をかけて鍛えることで体幹の安定感を増し、それによって安定した大きなスウィングアークを作り出し、飛距離を伸ばしたようです。

「戸張さん、一度、見てみてよ」と言われたので、大会期間中に彼の組に付いて見たのですが、実際に飛んでいました。300ヤードをゆうに超えるショットもあったほどです。

 52歳にして、300ヤードドライブ。

 こうなると、シニア選手に対する概念は変えなければいけません。「シニア=力が衰えた」という考えは、もう古いのかも……。

用具とトレーニング方法の進化により、シニアの飛距離がさほど落ちなければ、トッププレーヤーの彼らはもともと小技が巧み、しかもシニアとレギュラーの両ツアーに出ているから試合感は鈍っておらず、精神的なタフさも持ち合わせています。もう「力が衰えた」とは言えないのでしょう。

今回の太平洋マスターズでも、同じくシニアプレーヤーで51歳の室田淳が3日目まで中嶋と並ぶ10位タイに入り、最終的に15位タイとなる健闘を見せました。

レギュラーツアーの平均ストロークの数値を見ると、(規定ラウンド数に満たないため正式にランクインはしていませんが)中嶋のランクはなんと15位相当、そして室田のランクは25位です。つまり、どちらもツアー優勝して不思議ではない実力を示しているのです。

また二人は、今年のシニアトーナメントで続けて接戦を演じています。8月のファンケルクラシックでは、二人がプレーオフで争い、室田が優勝。翌9月の日本プロシニアでは、中嶋が高橋勝成とのプレーオフを制して優勝し、室田は3位。さらに翌10月の日本シニアオープンでは、中嶋が室田を1打抑えて大会連覇……。このようにシニアツアーでシビアな優勝争いを重ねてきたことが強みとなり、レギュラーツアーでの好成績につながっているのかも知れません。優勝争いの緊張感のなかでプレーしてきた経験が、レギュラーでも大きな支えになったのです。

 さほど衰えない飛距離に加え、技術的にも、精神的にも充実している中嶋。

では、レギュラーツアーの若い選手たちは、どこで中嶋らシニアのトッププレーヤーを凌駕しようというでしょうか。それが見えないのが、歯がゆい限りです。

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2006年11月15日 (水)

秋のトーナメントシーズン

タイガー・ウッズが来日しました。もう毎年のことなのでご存知でしょうが、九州の宮崎で開催している「ダンロップフェニックス」にタイガー・ウッズが3連覇を目指して来日しました。アメリカのツアーはすでに終了しており、この時期はタイガーはじめアメリカツアーの大物選手が来日する季節です。私がこのトーナメントをこの時期に開催していたのも、日本に海外のビッグネームを呼ぶためでした。しかしながら近年はアメリカツアーの賞金の高騰。アジア各地でのビッグトーナメントの開催などで、秋のこのシーズンに日本に来る選手も少なくなりました。タイガーも前週の上海のトーナメントからの来日で彼にとっての”アジアシリーズ”なのでしょう。アメリカツアーにとってはシーズンオフと言いながら、彼の真剣なプレーには本当に関心します。「出場するからには、ベストを尽くし、優勝を狙う!」と常々語っていますが、彼のプレーぶりは本気です。だから3連覇もあるのでは・・・女子ツアーに押され気味の男子ツアーですが、今週は少し違うかもしれません。予選ラウンドは、谷原秀人と星野英正とのラウンドになったようです。日本の期待の若手二人が、メジャー12勝を含む54勝のタイガーとどのように戦うのか?そのプレーぶりにも注目したいですね。

一方、女子ツアーは残り2戦となりました。今週は愛媛県、松山市で大王製紙エリエール女子オープンが開催されます。賞金総額1億円の大会です。通常のトーナメントはこれが最終戦になります。その次のツアーチャンピオンシップは、賞金ランクの上位20位と今季の優勝者しか出れないために実質の最終戦になるわけです。賞金女王は大山志保で確定していますが、獲得賞金の記録をどこまで伸ばすのか?6勝目があるのか?という興味とともに女子では、賞金ランキング50位(永久シードの不動がいるため実際は51位)のシード権をかけた熾烈な争いも上位とは別に興味あり大会ではないでしょうか?前週の伊藤園レディスで惜しくも2位になった白戸由香が現在50位。泣いても笑っても今週で決まります。

宮里藍は、アメリカの最終戦に出場することになっています。フロリダで行われる最終戦はいわばアメリカ女子ツアーのエリート大会。32人の出場選手からカットを2回行い、上位8名だけが最終ラウンドに進み、優勝を目指す、変則ルールの大会のようです。非常に難易度の高いコースのようですが、藍ちゃんの調子もまずまずのようです。是非とも吉報を期待したいと思います。

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2006年11月12日 (日)

伊藤園レディス 最終日

昨日の雨は過ぎ去りましたが、強い北風の吹く、非常に寒い最終日になりました。

優勝争いは最終組の3人、白戸・辛・大山に絞られた展開になりました。スタートの1番でバーディを奪ったのは、白戸。10アンダーと一歩リード。しかし4番でボギーをたたくと、辛が5番、6番と連続バーディで逆転したのですが、続く7番でダブルボギー。逆に6番、9番で白戸がバーディ。前半の9ホールを終了して、トップは白戸で11アンダー。辛が8アンダー。大山が7アンダーと白戸の初優勝か?という展開でした。しかし、トーナメントは54ホールが終わるまでわかりません。バックナインに入り、13番で辛と大山がバーディを奪取。我慢のゴルフを続けていた白戸を追いかけます。白戸は初優勝へのプレッシャーでしょうか?14番、15番と連続ボギー。残り3ホールを残して、白戸と辛が9アンダー。大山が8アンダー。難易度の高い終盤のホールへ入りました。16番は3人ともパーで終わり、名物ホールでもある、17番のパー3。ここで白戸が痛恨のボギー。最終ホールを残して遂に辛がトップに立ちました。最終18番ホール。左の池の近くにピンが切られたプレッシャーのかかる最終ホール。今年の伊藤園レディスは54ホール目まで決着のつかない素晴らしい展開になりました。3人ともに2オンながら、一番距離のあるパットは辛。そのバーディパットは約2mオーバー。しかし、白戸・大山ともにバーディを奪えず、辛のパーパット。プレッシャーのかかるパットでしたが、見事に真ん中から沈めて、第22代の伊藤園レディスの女王に輝きました。

辛ヒョン周(シン ヒョン ジュ)は、1980年韓国生まれの26歳。アマチュア時代には、先日の日本女子オープンを制した、張晶らとプレーをしていたという選手。2005年から日本のツアーに参戦しています。今季はここまで優勝こそないものの堅実なプレーで上位につけており、この優勝で賞金ランクも3位に浮上しました。私は何度かプロアマでプレーを一緒にしたことがあったのですが、小柄ながら芯のしっかりした正確なプレーをする子だなという印象を持っていました。今年の伊藤園レディスのような展開で最後まで冷静にプレーを続けた彼女の強さは本物でしょう。

最後まで優勝争いをした、大山と白戸の両選手にも本当にお疲れ様!と言ってあげたい気持ちです。白戸は今日の17番までトップに立ち、初優勝が目の前まで来ていました。しかし、この経験はきっといつか報われるはずです。白戸は2位タイで553万円の賞金を獲得。賞金ランクも50位に浮上し、シード権が見えてきました。次の試合で確定して欲しいものです。そして大山志保。体調がいまひとつだったにも関わらず、1打差の2位タイはやはり”女王”のプレーでした。ショットに関してはもうほぼ完璧ではないでしょうか?というより今の日本では頭一つ二つ飛びぬけているように感じます。後はパッティング次第ではないでしょうか?これで今季なんと26回目のベスト10入り。賞金女王は確定していますが、この2位タイで、総額を\160,782,957とし、2004年の不動裕理の年間獲得賞金の記録を大幅に更新しています。(後、2試合でどこまで記録を伸ばすのでしょうか?)

今年から伊藤園レディスでは、入場料をいただくようにいたしました。その全額をチャリティさせていただくことになっていました。入場料収入やギャラリーイベントなどで総額、約588万円のチャリティ金が集まりました。ギャラリーの皆様のご理解と応援に深く感謝したいと思います。チャリティ金は、千葉県の社会福祉協議会や長南町、また先日の北海道で起こってしまった竜巻の被害者の方への義援金などへ寄付させていただく予定です。

このように社会への還元がきちんとできるのもゴルフトーナメントを開催する大きな意味だと私は考えています。そしてこのイベントを「伊藤園グリーンクラブ」という名称のボランティア団体が支えてくれました。今日も300人を越える人たちがボランティアとして会場に来てスタッフとしてトーナメントを支えてくれました。「伊藤園グリーンクラブ」のみなさんにもこの場を借りて、感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。

今週の伊藤園レディスで、今年の私のプロデュースするトーナメントは一段落です。しかしもう来年のトーナメントへ向けての仕事も始まっています。これからも多くの人たちに感動をお届けできるトーナメント作りをしていきたいと思います。

男子のトーナメントでは、52歳の中嶋常幸が4年ぶりの優勝だったようです。シニアツアーにも参戦し始めた彼がレギュラーツアーで優勝とは、素晴らしいものです。おめでとうございます。

寒い季節になりましたが、風邪などひかないように、みなさんもがんばってください。ゴルフって楽しいですね!

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2006年11月11日 (土)

伊藤園レディス 第2日

今日はとても大変な一日になりました。朝方からの雨は降ったり、止んだり。時折、強い雨になったりと、コンディションは昨日と一変しました。

第2ラウンドを終えて、今日もノーボギーの3アンダーとスコアを伸ばしトータル、9アンダーで白戸由香が首位に立ちました。1打差の8アンダーには今日、ベストスコアの66の辛ヒョンジュ。そして7アンダーの3位には大山志保。横峯さくらは、トータル3アンダーの12位タイです。トップの白戸由香ですが、「しろと ゆか」と呼びます。今年でプロ入り14年目の37歳。1993年にプロ入りし、大型選手として活躍が期待されていたのですが、いままでに優勝はなく、ツアー競技では3位の成績が最高です。身長168cmと恵まれた体ではありますが、メンタル的な部分があるのでしょうか?優勝するチャンスに恵まれませんでした。今年の賞金ランクは72位。50位(実質は51位)までに与えられる来期のシード権は今大会で2位に入れば、ほぼ確実でしょう。しかし、シードを狙うというより、初優勝を目指して欲しいものです。

今日のように朝から強い雨でなおかつ雷のあるような天候の場合、私たち運営サイドでは早朝から様々なシュミレーションを検討していきます。まず、雨の影響がコースに出ていないか?つまりバンカーが流れていたり、水が溜まっていれば、修復が必要ですし、グリーンは芝を刈れる状態なのか?フェアゥエイの状態はどうなのか?などのコース状況を把握し、スタート時間を確定させるのです。状態に問題があり、修復に時間を要する場合や、天気予報が悪くなるようであれば、スタート時間を遅らせる決定も検討します。今日は何とか順調にスタートできたのですが、コース内ではキーパーをはじめとしたコース管理のスタッフなどが苦労してくれていました。彼らの努力で、時間通りのスタートができたのです。万が一、スタート時間が遅れたりした場合は、次にテレビ中継の問題を検討することになります。つまり今日であれば16時からの放送を予定していました。現場では15時にホールアウトするように設定しており、放送までの約1時間で編集作業を行い、オンエアしているのですが、スタート時間が遅れれば、生中継という可能性も出てくるのです。今の時期ですと、日没も早いために最悪はサスペンデッドになる場合もあります。(男子の太平洋マスターズはサスペンデッドになったようですね!)

このようにあらゆる状況を把握し、検討し、計算してトーナメントに運営というのは行われています。私はテレビの収録時間が始まるまでは、大会本部で天気予報(レーダー等)のコンピューターとスコアモニターとトランシーバーに囲まれていたんですよ!それでも今日はボランティアをはじめとしたスタッフのみなさんのおかげで無事、第2ラウンドを終えることができました。3オーバーまでの52名が予選を通過し、明日の決勝ラウンド進出を果たしました。

最終ラウンドのスタート時間は、7時50分から。最終組は、白戸・辛・大山で10時30分の予定です。

さあ、明日の最終日。白戸の初優勝なるのか?大山が逆転するのか?明日は雨は大丈夫そうですが、少し強い風が吹く予報です。風はゴルファーにとっては最も影響の大きいものです。難易度の高いコースに強い風が吹けば展開はどうなるかわかりません。今年のチャンピオンは誰になるのでしょうか?お楽しみに!

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2006年11月10日 (金)

伊藤園レデイス 初日

いよいよトーナメントが始まりました。初日の天気は快晴!気温も昼頃には24℃にまであがり、とても11月とは思えない絶好のゴルフ日和になりました。コースの状態も完璧な仕上がりで、距離の長い、タフなコースセッティングにも関わらず、好スコアが出ました。トップにたったのは、L.デービース。ご存知の通りの飛ばし屋ですが、今日は持ち前のビッグドライブに加え、パッティングも冴えわたりました。1番をバーディスタートすると、3番からの4連続バーディを含む、9バーディの2ボギー。7アンダーは単独のトップです。ここ数年はあまり活躍のなかったデービースですが、今年はアメリカツアーではいまひとつブレイクできませんでしたが、ヨーロッパーツアーでは、2勝し、賞金女王に輝いています。この伊藤園レディスは、1994年からの3連覇と2001年と過去4勝をあげており、得意とするところです。迎え撃つ、日本選手たちには、強力なライバルが初日トップにたったという感じでしょう。1打差の2位には、白戸由香がつけ、先週のトーナメントで、今年の賞金女王を確定した、大山志保がトップと2打差の5アンダーにつけています。大山志保は、賞金女王を確定させたものの、今年はほとんど休みを取らない連戦の疲れも多少出ているのでしょうが、少し体調不良のようです。それでも元気にプレーをしてくれて、来場したファンにも素晴らしいプレーを見せてくれました。彼女のこの姿勢には本当に頭が下がる思いです。トーナメントの主催者やギャラリーの方々、またはテレビを見てくれる視聴者のためにも1試合でも多く出場しようという彼女の姿はまさに「プロフェッショナル」ではないでしょうか?今年の大会もあと少しですが、本当にがんばってもらいたいです。

明日は少し天気予報が心配ですが、白熱した展開がきっと天気も味方にしてくれるのでは・・・・?天気ばかりは、私もどうにもならないのですが(笑)混戦模様の今年の伊藤園レディス。誰が抜け出してくるのでしょうか?明日からはテレビ中継もありますのでお楽しみに!

テレビ放送は、テレビ朝日系列で、16時~16時55分の予定で放送いたします。もちろん私もゴルフキャスターとして出演しています。

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2006年11月 8日 (水)

伊藤園レディス ②

伊藤園レディスはいよいよ明日のプロアマトーナメントからが本番に入ります。昨日は強風でしたが、今日は穏やかな天気でほとんどの選手が練習に来ていました。この時期は日暮れが早いのでパッティンググリーンに投光機を設置するようにしているのですが、日が暮れた後もこの投光機の明かりの下で多くの選手が熱心に練習している姿は見ていても微笑ましいものです。こうした努力がきっと良い結果を生むのではないでしょうか?

今日はプロアマトーナメントについて少しお話しましょう。プロアマトーナメントは本大会の前日に開催されます。主催者のゲスト、などをご招待してプロとのラウンドを楽しんでいただくものです。これはある意味ではトーナメントを開催する上で非常に重要なファクターになっています。主催者が通常の業務でお世話になっている企業や人などをご招待することが多いのですが、プレーを楽しんでいただくためには、それなりに神経を使い準備をしていくことになります。ラウンドしやすいピンの位置、ティの設定などのコースセッティングも重要になります。私の仕事としては、プロアマ前日には、組合せのチェックや受付のセット、ロッカールームの確認や事前に届いているキャディバックの確認など、最新の注意で準備を進めていきます。ある意味では、プロアマ前日の準備は非常に神経を使うことになるんです。表彰式の式次第の確認、当日の全体スケジュールの確認など、全スタッフの動きを最終確認していくことになります。トーナメントのためには、このプロアマを成功させることがまず最初の第一歩になるからなのです。LPGAの場合は、プロとアマチュアが同じティからプレーすることができるので、よりアマチュアには楽しみなプレーになると思います。競技方法はチーム戦です。プロ1名とアマ3名の4名がチームとしてプレーをして行くわけですから、18ホールでとても良い雰囲気で楽しんでいただけるのではないでしょうか?

明日の天気予報は、高気圧におおわれ安定した晴れの予報です。天気が問題なければ後は無事にプロアマが進行することを祈るのみです。

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2006年11月 6日 (月)

伊藤園レディス

いよいよ、伊藤園レディスの週になりました。私も現地へ入りました。このトーナメントは1985年からはじまり、今年が第22回大会になります。女子のトーナメントでは歴史あるトーナメントの一つです。私のプロデュースするトーナメントのコンセプトの一つとして”開催地元とのつながり”を強く打ち出しているトーナメントだと思います。特に地元の方々のボランティアスタッフは大きな力ととなっています。この大会では、協力してくれるボランティアスタッフを組織化し「伊藤園グリーンクラブ」という名称にし、自主運営を行ってくれています。もちろん、我々が一緒に会議をし、打合せをし動いているのですが、本当に一生懸命になって運営を手伝ってくれています。通常のトーナメントでは、ボランティアスタッフのほかに学生アルバイトを使うことが非常に多いのですが、このトーナメントではボランティアの方々がほととんで、コース内にロープを張っていく”ローピング作業”という事前の業務までを担当してくれています。このローピング作業は今日、月曜から行うので、仕事を早く終えて駆けつけてくれているボランティアの方もおり、本当に頭の下がる思いです。

今日、月曜日は「マンデートーナメント」という主催者推薦選考会が開催されました。トーナメントでは、総出場人数の80%がLPGAの有資格者から選出され、残りの20%が主催者推薦枠ということになります。主催者推薦枠はすべてを主催者が選んでも良いのですが、昨年より、このトーナメントでも、マンデートーナメントを開催し、調子の良い選手や旬の選手に多く、門戸を開放し、チャンスをあげようということで開催しています。実は私のプロデュースするトーナメントではほとんどがマンデーを開催しているんです。以前、男子のフジサンケイクラシックでは、マンデーから勝ち上がった選手が本大会も優勝という快挙を達成したこともありました。今年の女子のフジサンケイレディスでは、マンデーから勝ち上がった、アマチュアの若林舞衣子が、本戦でも大活躍。見事ローエストアマに輝きました。今年のマンデートーナメントは、朝からの濃霧でスタートの予定時間にスタートができず、90分遅れのスタートとなりましたが、無事に52名の選手がホールアウトし、上位7名が通過し、本大会に進出しました。通過選手の中には、2名のアマチュアが含まれています。アマチュア選手の活躍も楽しみです。

明日からは本大会の指定練習日になります。私は最後のチェックを行いたいと思っています。それでは、今週の伊藤園レディスをお楽しみに!

大会公式ホームページはこちらです。

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2006年11月 4日 (土)

宮里藍の国内参戦の意味

今週の日本では、USLPGAのツアーでもある「ミズノクラシック」が開催されています。もちろん藍ちゃんもアメリカツアーのメンバーとして、日本のトッププレイヤーとして参戦しています。かなり混戦になっているようですが、良いポジションにいるようです。明日の最終日が楽しみですね。それにしても毎週、女子ツアーは素晴らしい展開になりますね。

 ところで、先週のIDC大塚家具レディス。その盛況ぶりは簡単に紹介しましたが、特に最終日は1万人に迫る大ギャラリーが来場。また、テレビ東京系で放送された中継の視聴率は、関東地区で13.1%と今季ゴルフ中継では最高の数字を記録しました。視聴率で比べれば、同日開催の男子ツアーの2倍以上(男子は3%台)の注目を集めました。男子ツアーも最終日は片山晋呉がトップを猛然と追い上げ、プレーオフの末、逆転優勝を果たすという見ごたえのある試合展開だったのですが……。

 IDC大塚家具レディスがそれほどの話題になったのは、優勝争いの主役となる最終組が福嶋晃子、横峯さくら、宮里藍という、いずれも華があって、魅力的な顔ぶれになったからです。そのなかでも、宮里の人気に負うところが大きかったことは間違いありません。

 その“宮里人気”が国内ツアーにもたらしたことを少し考えてみたいと思います。

まずは、スーパースターである彼女が出場することにより、直接的に、トーナメントは盛り上がります。宮里はIDC大塚家具レディスまで5試合に出場して2試合で優勝。全試合、最終日最終組でプレーし、いずれも優勝争いにからむ活躍です。ファンは、(優勝はともかく)藍ちゃんには藍ちゃんらしい、積極的で小気味のいいゴルフを見たいと願うもの。その期待が裏切られないのですから、ギャラリーが会場に足を運び、ファンがテレビのチャンネルを合わせるのは当然でしょう。

そして、それにより――これまでゴルフにあまり興味のなかった人も含め――より多くの人に、ゴルフの面白さ、トーナメント観戦の楽しさが広がっているはずです。なかには、宮里以外にも魅力的なプレーヤーを発見したファンもいたはずです。

宮里人気は、単にそのトーナメントを盛り上げるだけではなく、ツアー全体の人気、注目度のアップに貢献しているのです。

さらにこんな効果もあります。

IDC大塚家具レディスで、横峯は福嶋とプレーオフまで競り合いましたが、彼女は最終日を前にした28日のラウンド後にこんな発言をしています。

「藍ちゃんが(米女子ツアーから)帰ってきて4戦2勝。日本の女子プロのひとりとして、負けたくない! 藍ちゃんに簡単に勝たれると、日本の女子プロゴルフ界が盛り上がらない!」

 いうまでもなく二人は大の仲良し。最終日もコース上で談笑する姿が何度も見られました。しかし、それと勝負は別。またプライドも、日本ツアーを代表するという立場も別です。宮里の活躍が、ライバルの横峯の闘志をかきたてたのです。横峯だけではありません。同様の闘志を福嶋も心に秘めていたはず。大山志保も、早くから「負けたくない」といったことを口にしていました。

つまり、宮里の参戦がその試合だけでなく、ツアー全体の熱気を高め、結果的にレベルアップにつながっているのです。

 2年前の秋、米ツアーから丸山茂樹が一試合だけ国内ツアー戦にスポット参戦したことがありました。そのときに丸山は、「女子ツアー人気に押されている男子ツアーに、ファンの注目を取り戻すために、いま僕ができる最高のパフォーマンスを見せたい。当然、勝つつもりでやります」と発言。実際、その大会では予選落ちの危機から挽回し、最終的には優勝争いにからむ活躍をみせました(最終順位は2位タイ)。

その活躍により、最終日には1万1000人を超える大ギャラリーが丸山見たさに会場に足を運びました。そして、丸山の闘志につられるように、日本ツアーの選手たちも奮闘。最終的には、「このまま(丸山を)勝たせたら、またアメリカとのレベルの差、とか言われてしまう。僕が頑張らないと…」と巻き返した谷口徹が逆転優勝したのです。

しかし、あのとき丸山が引き続きもう3~4試合、日本でプレーすれば、熱気はもう少しツアー全体に広がり、周囲の選手により大きな刺激を与えたはずです。

 今回の宮里は、帰国直後の9月から計7試合、国内でプレーする予定です。そこには――本人は口にしていませんが――「自分を育ててくれた日本ツアーを盛り上げるために」という思いがあるのでしょう。

そうでなければ、賞金ランキングも、獲得賞金額もほとんど気にしなくいい彼女が、体調不良(富士通レディースの前には緊急入院もしています)を押してまでも試合に出るはずはありません。

宮里は、トーナメントを盛り上げ、ツアー全体を活気付かせ、そして周囲のプレーヤーの刺激となって、闘志向上とレベルアップの機会を与えているのです。それは、つまり――利己的な思いではなく――日本ツアー、日本のゴルフ界のために、彼女なりに使命感を感じてプレーしているからなのでしょう。

そのことは、きちんと評価してあげたいと思います。

2006年11月 4日 (土)|固定リンク

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