2007年2月26日 (月)

フィールズオープン 終了

アメリカLPGAツアーの第2戦。“フィールズオープン in HAWAII”が終わりました。テレビ中継は見ていただけましたか?

開幕戦をまさかの予選落ちという結果になってしまった宮里藍は、きっちりと立て直してきました。初日こそ、71とイマイチでしたが、2日目に68。そして最終日は、6バーディノーボギーの66で、通算11アンダーの3位タイでフィニッシュ。先々週の課題であったパッティングを、現地ハワイ入りしたコーチのお父さんと見事に修正してきました。ドライバーをはじめとするショットも好調でこれからが本当に楽しみになってきました。

優勝したのは、アメリカのS.プラマナス(14アンダー)。終始落ち着いたプレーで韓国のイ・ジヨンや若いA.パーク、M.プレッセル、そして宮里などを振り切っての優勝でした。彼女はオクラホマ出身の27歳。03年にプロ入りし、05年にツアー初優勝を飾っています。昨年の全米女子オープンでは、プレーオフに1打足りずの3位と惜敗。しかし、今回は10代~20代前半の若い選手が台頭してくる中で安定したプレーでツアー2勝目を飾りました。彼女の両親はタイからの移民で、子供の頃は苦労をしたようです。恵まれた環境の中でゴルフを学んできた選手が多くなった今、彼女のように、苦労しながらトッププレイヤーとなった選手にはとても好感が持てます。これからの活躍も期待したいところです。

2位には、韓国のイ・ジヨン(13アンダー)。3位タイには、M.プレッセル、宮里藍、A.パーク(11アンダー)が入りました。日本からは8人の選手が参戦しましたが、予選通過は宮里と上田桃子の2人のみ。上田は1アンダーの45位タイでした。大山志保や横峯さくらといった日本のトッププレイヤーは惜しくも予選落ちとなりましたが、層の厚いアメリカツアーの中でシビアな戦いをした経験を今後へつなげて欲しいと思います。

今日の中継番組でも触れましたが、宮里藍がアメリカのゴルフチャンネルのインタビューに英語で答えている姿には本当に感心しました。アメリカの中継局のインタビューに呼ばれ、もちろん一人で英語できちんと答える姿には、もうすっかりアメリカのツアーメンバーになったという感じがしました。わずか2シーズン目にして……。本当に素晴らしいことだと思います。いよいよ今週は、日本ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッド」が沖縄県で開催されます。宮里藍もハワイから帰国して参戦する予定です。体調さえ万全であれば、ゴルフの調子は心配ないでしょう。今週も優勝争いに加わってくれることを楽しみにしたいと思います。

2007年2月26日 (月)|固定リンク

米ツアーの賞金レースは、先週のニッサンオープンを終えた時点で、1位のチャールズ・ハウエルⅢが、はや201万ドル余、日本円にして2億4000万円ほども獲得する、ものすごい勢いです。この調子でシーズンを終えたら、いったいいくら稼ぐのでしょうか。ご存じのように、今季のPGAツアーはフェデックスカップという、シーズン終了後の破格のボーナス賞金システムもありますから、最終的な獲得賞金額は予想もつかない額になるかも知れません。

 それにしても、チャールズ・ハウエルですが、01年のルーキー・イヤーからずっと“ポスト・タイガー”の一番手と期待されていた選手です。優勝は02年の1勝だけでしたが、次代のスター候補としてPGAツアーのテレビCMに出演したこともありました。

その彼がようやく……、といったところでしょうか。99年以降、タイガー・ウッズとビジェイ・シンの二人によって独占されてきた賞金王の座に、今年は新たな名前が刻まれるかも知れません。

 そのハウエル、今年もソニーオープンとビュイック・インビテーショナルでともに2位と、なかなか勝てない状況が続いたのですが、先週のニッサンオープンで「敵に塩を送ってくれた」のが、フィル・ミケルソンでした。

 最終日、最終ホール(475ヤード、パー4)をパーでホールアウトすれば、2週連続優勝という状況。ミケルソンは、残り約200ヤードの第2打で、なんと8番アイアンを手にしたのでした。

確かに、アドレナリンの作用で飛距離が伸びる状況です。また、舞台のリビエラCCの18番は奥に外すととりわけ難しいグリーンです。しかし、それにしても200ヤードを8番アイアンというのは短すぎます。

案の定、結果は20ヤードほどもショート。そこからのアプローチも3メートルほどショートし、結果、ボギー。そして、先に上がっていたハウエルに並ばれてのプレーオフ、そして敗退でした。

 ゴルフの技量だけで比べれば、ミケルソンはタイガー・ウッズに匹敵する強豪でしょう。飛距離も、小技も、ともに卓越したプレーヤーです。ところが勝負強さという点で比べると、タイガーの場合、いわゆる“勝ち試合”になればほとんどつけいるスキがないのに対し、ミケルソンには終盤の肝心なところで信じられないポカをおかすことがあります。ティショットを80%の力でフェアウェイに落としさえすればいいシチュエーションで、思い切り曲げてしまう。何でもないショートパットを外す、等々。昨年の全米オープンもそうでした。ティショットを、ホール脇のテントにまで曲げてのダブルボギー。ジェフ・オギルビーに、やらずもがなのメジャータイトルを進呈したのは、記憶に新しいところです。

 その“完璧”でないところに好感がもたれ、人気になっているのかも知れませんが、ただただ“歯がゆさ”を感じているファンも多いことでしょう。

 

とはいえ、今年のミケルソンは、身体も驚くほどシェープアップされています。また、ゴルフの調子も良いようです。今季は、タイガーと同様、メジャーに焦点を当ててシーズンに臨んでいるようです。是非、序盤の調子を維持し、今季のメジャーを盛り上げてもらいたいものです。

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2007年2月21日 (水)|固定リンク

みなさん! いかがお過ごしですか? やはり地球の温暖化は確実に進んでいるのでしょうか。今年、東京では初雪の前に“春一番”が吹くなど、過去にない暖かい冬となりました。そのため、ゴルファーには大敵の“花粉”の季節も例年よりずっと早くやってきたようです。実はプロゴルファーにも花粉症の人はとても多いのです。薬を飲んだり、医者に行ったりと色んな苦労をしているみたいです。かつて、男子ツアーが3月からオープンウィークがなく、びっしりとトーナメントが組まれていたときには、3~4月は会場のロケーションを見ながら、花粉が多そうなトーナメントはキャンセルするというプロまでいました。しかし、トーナメント数が減った今は、きっとそんな悠長なことは言ってられないはず。4月から、多少辛くても出られるトーナメントは全部出なくてはと、覚悟を決めているのでは……。また、今ほどいい薬がなかったときには、春先は、大きなマスクとサングラスで顔をほとんど隠したまま一日プレーする女子プロもいました。今振り返ると、ちょっと異様な姿で、とてもスポーツをしているとは思えない姿でした。花粉症の方は、これからしばらく花粉と戦いながらのプレーになるのでしょうが、それでも、何とか楽しいゴルフを!

ところで、アメリカではLPGAツアーもハワイで開幕戦を迎えました。期待の宮里藍は、7オーバーの104位タイという、ちょっと意外な結果で予選落ちしてしまいました。順調にオフのトレーニングをこなしていたようですが、彼女のコメントにもあるように「パッティングの不調」がすべてのようです。ちょっとした不調で予選落ちになってしまうというのが、世界レベルの厳しさですね。しかし、予選落ちでも、クリアすべき課題が見つかったといったような、前向きなコメントを発するのが宮里のたくましさ。きっと、再調整して次週のトーナメントではいい成績を挙げてくれるのではないでしょうか?

その開幕第2戦の「FIELDS OPEN IN HAWAII」は、ホノルルから車で40分ほどの距離にある、日本人にもお馴染みの“コオリナGC”で開催されます(てんとう虫のマークで日本人ゴルファーにも人気です)。この大会は、テレビ朝日系列で放送されますので、宮里をはじめ、日本から参戦の大山志保、横峯さくら、諸見里しのぶらのプレーを、是非ともお楽しみください。もちろん、私もゴルフキャスターとして出演します。ハワイの素晴らしいトーナメントの雰囲気を、欲を言えば日本選手の活躍とともにお伝えできればと思います。

放送時間は、2月24日(土)が、16時から16時55分。最終日の25日(日)は、14時から15時25分の予定です。お楽しみに!

2007年2月18日 (日)|固定リンク

 プロ野球のキャンプが始まり、スポーツ新聞に“球春”の文字が躍る季節となりました。また、米男子ツアーも開幕から1か月がたち、タイガー・ウッズやフィル・ミケルソンといったトッププレーヤーがツアーに戻り、トーナメントも本格的に熱くなってきたようです。

そして間もなく、今月の第3週に米LPGAツアーがハワイで開幕戦を迎えようとしています。国内ツアーの開幕はまだ先なので、ファンの中にはこの米女子ツアー戦、なかでも宮里藍のプレーを楽しみにしている人は多いでしょう。

実は、先月のソニー・オープンの際、現地・ハワイでトレーニングに励む宮里と少し話をする機会がありました。ちょうど某大学のキャンパスで、主に走りこみのトレーニングをしていた時期で、「脚の筋肉が痛くて、もう大変ですよ」と、いつもの笑顔で近況を語ってくれました。

その会話のなかで、とても印象に残ったことがあります。それは、「今年は、どういうシーズンにしたい?」という質問に対して返ってきた、「今年は勝ちたいです」という答えです。

勝利に対する意欲を、ごくストレートに口にした答えですが、昨年はそうした言葉は聞かれませんでした。昨年はシーズンの抱負を「楽しんでチャレンジしたい」といった感じで答えていたはずです。

それゆえ、彼女の「勝ちたい」のひと言には、今年にかける並々ならぬ意欲がうかがえます。昨年一年の経験から、しっかりとした手ごたえも感じているのでしょう。

昨年の開幕戦「SBSオープン」は、宮里は首位から11ストロークも離された49位タイに終わりました。オフもTV番組の収録やCM撮り、様々なイベント等でずっと忙しく、十分な調整ができなかったためでした。そのため、本人も「勝負はアメリカ本土に戻った3月から」と語る状態でした。

しかし今年は、充実したオフを過ごしているようです。開幕戦から、いきなりの活躍が期待されます。米女子ツアーは、昨年から世代交代の大きなうねりが押し寄せています。アニカ・ソレンスタムの年齢を考えると、今年も絶対的な本命のいないシーズンになりそうです。ならば、宮里にもトップの一角を占めるチャンスはあるはず。本当に楽しみなシーズンです。

もっとも開幕戦は、スポンサーが韓国企業なので、優勝争いはやはり韓国勢が中心となりそうです。米ツアーにおける韓国の選手層は年々厚くなる一方。今シーズンも、おそらく、若くてフレッシュな選手が登場するのでしょう。彼女たちが見せるハングリー精神は――自国のツアーはまだ規模が小さく、米ツアーで失敗することはできないという危機感が彼女たちの大きなモチベーションになっているのでしょうが――日本選手もちょっと見習うべきなのかもしれません。

2007年2月11日 (日)|固定リンク

2007年2月 6日 (火)

オフの仕事 ②

日本のプロ野球がキャンプインして、連日、スポーツニュースでは野球の話題が中心になっていますね。実はプロゴルファーも2月から本格的にトレーニングを開始する選手が多いようです。プロ野球同様、やはり暖かいところでキャンプを行うプレーヤーがたくさんいます。国内では沖縄や宮崎。海外では、ハワイやグァム、オーストラリアといったところが多いようです。ゴルフは個人スポーツですが、さすがにこの時期のトレーニングは何人かの仲間と一緒に行うのが普通です。ほとんど場合、まずは基礎体力作りから始めます。いきなりラウンドしたり、ボールを打ち続けたりというトレーニングは、まずありません。この辺のメニューづくりは、ここ10年で大きく変わったのではないでしょうか。最近は、専任のトレーニングコーチに指導してもらう選手もとても多くなりました。

そうしたプロゴルファーに負けずに、私もシーズンに向けての準備を進めています。今日は前回に続いて、この時期のプロデューサーの仕事を紹介しましょう。前回はコースセッティングの話でしたが、今回はコース以外でのトーナメントの準備についてです。

トーナメントは、主催者のPRや販売促進においても、非常に重要で大きな要素を持つイベントです。そのために私は、主催者の意向を極力聞きながら進めるようにしています。しかし、主催者の意向だけでは、“トーナメント”自体が持つ本来の意義や魅力が薄れてしまうので、その辺をうまくコーディネイトすることになります。

ポスターなどのPRツールのデザインをし、そのポスターをどこへ、いつから掲示するのか。そのためにどれくらいの枚数が必要なのか。また、それに併せて、前売り券はいつ頃から、どこで販売するのか。金額の設定は昨年のままでいいのか……などを検討していきます。私のトーナメントでは、前売り券に開催コースの「プレー優待券」を付けて発売することが多いのですが、そのようにしたのは、少しでも多くの方にトーナメントコースを体験してもらい、なおかつトーナメントを見てもらうきっかけ作りでもあります。

また、今の時期には、プロアマトーナメントの参加賞や順位賞の検討、ボランティアやスタッフのウェアなどのデザインを検討する時期です。スタッフ・ウェアが会場でどのように見えるのか? 着ているスタッフにとって快適か? 様々な角度から検討していきます。たくさんの数量を作製するので、生地などの手配を考えると、今から準備を進めておく必要があるのです。もちろん予算の見積もりも重要な仕事です。

ボランティアの募集もこの時期から動き始めます。今年の開催日程や開催概要を作成し、ボランティアグループの幹事さんとの打ち合わせを始めます。私はトーナメント運営においてボランティアの役割はとても重要と考え、ボランティアグループにはリーダーとなる幹事さんを数名、置いてもらうようにしています。その方々が中心になって、ボランティアグループに連絡事項や募集要項の配布をお願いしています。また、各ボランティアからの意見も彼ら幹事さんを通じてこちらに届けられるシステムにしています。こうしたボランティアの組織と、開催地の地元・公共団体(市役所や商工会など)とのコラボレーションにより、トーナメントはより活気あるものになるのです。もちろん主催者という中心スポンサーの存在はありますが、開催地の地元にいかに受け入れられるイベントになるのか。トーナメントの成功には、それがとても重要なファクターになると私は考えています。

単にトーナメントを開催し、それをテレビ中継するのではなく、その地域に根付いたイベントとしての開催こそが、トーナメントのクォリティアップにつながるのでしょう。そのため私は開催地には何度も足を運んで、地元の多くの方々とお話をさせていただいています。私にとって、地元との関係は非常に大きな財産なのです。

2007年2月 6日 (火)|固定リンク

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