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この特集は、ゴルフプロデューサーでありゴルフキャスターである戸張捷が、国内のゴルフトーナメントはもちろん海外のゴルフトーナメントやゴルフ事情などをお伝えいたします。トーナメントの舞台裏やプロの内緒の話など戸張捷ならではの視点でお伝えする予定です。
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戸張捷のゴルフ特集

関東アマを終えて思うこと

日々の報道で、みなさんもご存知のことと思いますが、今年の関東アマは“ハニカミ王子・石川遼”で大変な状況になっていました。

例年は、関係者と出場選手の家族、友人くらいしか観戦していない競技ですが、アマチュアの競技会としては、関東ゴルフ連盟主催の公式競技会です。上位の29名が来月の日本アマチュアゴルフ選手権に出場する権利を獲得することが出来ます。

さて石川君の結果は、ご存知の通り、9オーバーの8位で、日本アマへの出場権を獲得、これはそれなりに立派な成績だと思います。

さて彼に関しての報道について考えてみたいと思います。
1. スポーツと芸能の区別をつけて欲しいのです。
2. 常識をベースに取材をすべきではないのかと思います。

例えば同伴競技者にマイクを仕込んで、声を録音しようとした事や、競技中にヘリコプターを低空飛行させるなど、ゴルファーの立場から考えると非常識にもほどがあるのです。

又、今回の競技会を主催していた、関東ゴルフ連盟のマスコミに対する対応の甘さも、このような問題を起こしたのではないでしょうか?

関東ゴルフ連盟としては、少しでもゴルフの啓蒙になるのであれば、という事で取材を許可し、取材のルールを配布していたようですが、運動記者クラブ及び記者クラブのゴルフ分科会、ゴルフジャーナリスト協会などのゴルフ専門の人間だけに取材を許可し、その他のメディアには、コース内の取材などを許さず、共同会見のみにするなどの「規制」をすることもできたのではないか?もちろん、ここまでの騒ぎは予想していなかったのでしょうが、ゴルフ連盟なのですから主催者としての確固たる姿勢がもう少し見えて欲しかったと思います。

毎日のように、テレビや新聞、そして雑誌等で大きく扱われることは、ゴルフ界にとってとても良いことだと思います。しかし、ゴルフの本質とは逸脱している報道も多く見られました。
この競技会の意味であるとか?順位であるとか?

同じ高校の薗田選手が第1位だったことで、最終日には一緒に共同会見をしていたようですが、薗田選手の報道を全くしないメディアも見られました。
薗田くんも高校3年生で、関東アマを制したのは、とても素晴らしいことです!(それもただ一人のアンダーパー。3アンダーでの1位です。)

アマチュアの競技会とプロのゴルフトーナメントでは、その開催の意味や意義が全く違います。
プロのトーナメントは、主催社のPR活動の一環であったり、テレビ番組のコンテンツとしての意味が大きくあります。

そのために、良い取材をしてもらい、少しでも多くの記事やニュースにしてもらう必要があるのです。また、ギャラリーの方に一人でも多く来場していただき、トーナメントを観戦してもらう意味と必要があるのです。

確かに、今の男子ツアーには、石川遼選手以上に魅力のある選手がいないのも事実なのですが、プロのゴルフトーナメントとは、そういう意味で開催をしているのです。
ただ、優秀なアマチュァ達により経験を積むチャンスを与える為に数名ずつ出場資格を与えるトーナメントも多くなっています。

しかし、アマチュアの競技会は、純粋な「競技会」であるはずなのです。
過剰な新聞報道、テレビ番組での興味本位の取り上げ方、そういうものが必要なのか?どうか?もう一度、考えるべきではないでしょうか?

日本アマでは、今回の関東アマ以上の大騒ぎが予想されます。
日本アマチュアゴルフ選手権は、文字通り、日本一のアマチュアを決める歴史と伝統のある大会です

過去のチャンピオンの名前をみれば、いろいろな事が偲ばれます。
日本のゴルフの歴史が刻まれているのです。

もし中部銀次郎さんがご存命でしたら、石川君についてどんなことを思うか伺ってみたいものです。 きっと苦笑いしながらも、「いやぁ大したもんだね。でもゴルフが分かってくるのはこれからだよ。 でも勝ったことは本当に見事だね。」とでも仰るのでしょうか・・・・・。

いずれにしても日本のゴルフ界の指針を示していく義務のある日本ゴルフ協会が主催する大会です。主催者の厳正なる、競技会運営を期待したいと思います。

私は、石川選手がマンシングで優勝した直後のこのブログで、「彼のこれからの成長を見守る余裕をもって対応していって欲しいと思います。」ということをお伝えしたと思います。
その言葉を、今一度、多くの方々にお伝えしたいと思います。

ヒーロー探しが一つの仕事になっている日本のスポーツ界、石川選手は、まだ高校1年生です、これから先に長い道のりがあるはずです。

周囲の騒ぎを楽しむかのように、平静を保ち、プレーし、インタビューに答える彼の姿は大したものです。

最後に、
過去世界のスポーツ界でどれほど優秀な若い選手たちが、本人の、家族を含めて周囲の勘違い、そしてその時に売れればいいメディア、契約をしたい業界の騒ぎの中でいなくなっていったことでしょう。

浅田真央が15歳だったからオリンピックに出られなかった意味を、もう一度思い出してしまいました。

ただ、本物のヒーローはそんな事の全てを弾き飛ばし、笑い飛ばし、痛快に階段を駆け上って行くでしょう。

願わくば石川 遼君にその星が備わっていますように・・・・・。

どきどきしながら、そうなって欲しいと心から願いながら見守っています。


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