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この特集は、ゴルフプロデューサーでありゴルフキャスターである戸張捷が、国内のゴルフトーナメントはもちろん海外のゴルフトーナメントやゴルフ事情などをお伝えいたします。トーナメントの舞台裏やプロの内緒の話など戸張捷ならではの視点でお伝えする予定です。
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2007年10月14日
富士通レディース2007 FINAL
【トーナメント】
今年の富士通レディースは、劇的なドラマが待っていました。 2日目を終え、上田桃子と李知姫が7アンダーでトップ。初日パープレーと出遅れたものの昨日、ベストスコアの6アンダーで横峯さくらが追い上げる形で、最終ラウンドがスタートしました。
大勢のギャラリーがつめかける中、メジャートーナメント並みに、速く・固いグリーンは、選手たちに思うようにバーディを取らせない、そんな展開でした。 フロントナインを終え、上田が2つスコアを伸ばし、9アンダー。横峯も2つ伸ばし、8アンダー。李は1つしか伸ばせず同じく8アンダーと最終組の3人に勝負は絞られた感じでした。 バックナインに入り、まず上田が難易度の高い11番でバーディを取り、10アンダー。一方の横峯は、我慢のゴルフで8アンダーをキープ。李も思うようにスコアを伸ばせず、終盤の14番ホール。 上田のセカンドショットは、グリーン奥のラフに。難しいアプローチは、見事にカップインで、11アンダーにスコアを伸ばします。 続く15番のパー4。横峯はボギーで一歩後退。上田が抜け出した感じでした。 しかし、そこからドラマが始まりました。 16番パー5。昨日、嫌なボギーを叩いた上田のティーショットは、フェアウエイど真ん中。 これで勝負あったかと思ったのですが、なんとこのホールで上田が、3パットのボギー。昨日に続いて嫌な雰囲気が流れました。対する横峯は4mのバーディを決め、8アンダー。その差は2打差に詰ります。 続く、ピンまで193ヤードのパー3。横峯の9Wのティショットは、ピン手前7mにナイスオン。上田のティショットは左のラフへ。 しかし、上田はこのアプローチも見事に寄せて、10アンダーをキープ。一方の横峯は、このバーディパットを決め、9アンダーとし、その差は1打差。一時、4打差に開いた差は、あっという間に1打差になっていました。 今大会で難易度が4.425と最も高い、名物になりつつある、深いガードバンカーが待ち受ける18番ホール。 上田の左ラフからのセカンドショットは、グリーン奥のラフへ。右のラフからの横峯のセカンドショットは、ピン手前9mにナイスオン。 非常に微妙なタッチの要求される、難易度の高い上田のアプローチは、カラーに落ちてうまく転がり、ピン手前約1mに寄せ、優勝へ近づいた感じでした。 横峯は、この18番のバーディパットを決めれば、上田に追いつくところでしたが、そのパットはフックに読んだものの、曲がらずにパー。 上田のパーパットが決まれば、優勝というパーパット。慎重すぎるくらいにラインをキャディと確認する上田。 私は「はずさないとは思いますが、嫌なパットですね。」とテレビで言ったのですが、上田のパットは、カップをかすめてしまいました。 今年の富士通レディースは、上田桃子と横峯さくらのプレーオフに突入しました。 一時は4打差あったものが、最後の3ホールで追いつき、プレーオフ。納得できないのか?上田はプレーオフに行く前にも最後のパットのラインを確認していました。 18番ホールの繰り返しで行われるプレーオフの1回目。 両者ともフェアウエイからナイスオン。 先に横峯が、6mのバーディパット。先ほどの18番のラインとほぼ同じだったので、ラインはわかっていました。と後で本人が話していましたが、カップの右ふちを狙ったパットは、真ん中からカップインでバーディ。 上田桃子は、ピンの左から約4mのバーディパット。入れなければ、負けの展開で、上田も”気合”のバーディ。 こんなに白熱した、素晴らしいプレーオフは、見ごたえがあります。 両者バーディで、プレーオフは2ホール目に。 上田のティショットは、大きく右に曲がり、深いラフへ。横峯のティショットは反対の左に曲がりクロスバンカー。 直接グリーンを狙えない位置の上田は、確実にレイアップ。しかし、これもファーストカットまでが精一杯。 横峯は、バンカーから8番アイアンで、グリーンにナイスオン。 上田が3打目で、寄せてパーをキープすれば、まだわからない緊迫のプレーオフ。上田の3打目は、あと少し足りずに、名物のガードバンカーへ。
エッジについてしまった上田のボールは、ピンへ打つことが出来ず、この劇的な長い一日は、横峯の逆転優勝で幕を閉じました。
今季3勝目。通算8勝。賞金ランクも1億円を突破して、2位に浮上。優勝おめでとうございます。 賞金ランクトップの上田桃子は、本当に悔しい結果だったと思います。プレーオフを終え、涙を堪えながら、プロとして、記者のインタビューをきちんと受け、帰っていった、上田桃子にも”本当にお疲れ様でした。素晴らしいトーナメントをありがとう。”と伝えたいと思います。この経験がこれからの彼女のプロゴルファーとしての大きな経験として、良い方向にいくことを願っています。 まさに、”筋書きのないドラマ”の今年の富士通レディース2007は、25周年記念にふさわしい結果でした。 ロゥエストアマには、高校2年生の藤本麻子くんが、トータル1アンダーのスコアで獲得しました。これでプロのトーナメントでのロゥアマは4つ目とのこと。これからの活躍も楽しみです。 今年も富士通の秋草大会会長はじめ、みなさんに感謝したいと思います。また、素晴らしいコース作りを一緒にしてくれた、東急セブンハンドレッドのみなさん、ボランティアのみなさん、ありがとうございました。 第1回大会から、このトーナメントに携わっていますが、毎年、本当に素晴らしい”感動”をもらいます。ありがとうございました。
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