さぁタイガーが帰ってくる。来週アリゾナでの世界マッチプレーで8ヶ月ぶりのカムバックだ。究極の精神集中力を感じさせるあの表情と、ダイナミックな虎の吼えるシーンが見られる。彼自身が言っているように最初の試合は1ホール毎勝負になるマッチプレーが良さそうだ。世界の様々なスポーツシーンの中、でこれ程カムバックを待ち望まれたアスリートはそうそうはいない。

昨年全米オープンで91ホールを戦い、敗れたロコ・メディエートでさえ“待っていた。彼も待っていただろうけど、私もそして他の選手達も、そして何より世界中のゴルフファンが彼を待っていただろう。悪いニュースしか聞かない最近、本当に良い素晴らしいニュースだ。”とコメントを出している。

本当に楽しみである。

昨年の全米オープン。私は5日間、91ホールタイガーについてコースを歩き、ショットの度に膝の痛みに呻吟しながら己を失わず、勝負を諦めず、2度の絶体絶命の18番で2回ともバーディを取り、遂に91ホール目でメジャー14勝目を挙げる迄の全てのショットを見させて貰った。

40年間トーナメントの仕事に携わり、いくつも素晴らしいシーンを見てきたが、昨年の全米オープンはそのどれにも優る、私の記憶に一生残る忘れられないものであった。

技術とか、コースマネージメントとか、精神力とか、そういった部分的な事ではなく、人間が自分自身と闘い続けることのできる強さ、そのものを感じたのだ。

これは今世界にいる全てのトップゴルファー達の中で、圧倒的だ。

我々凡人には計り知れない努力の積み重ねがそこにはあるのだろう。

その姿を見ることで、私たちは現在の漠たる不安な気持ちをほんの少しの間でも忘れることができそうだ。

彼の闘う姿勢は我々に勇気を与えてくれる。

2009年2月21日 (土)|固定リンク

石川 遼のアメリカPGA TOURのデビュー戦は、2オーバーの99位タイで残念ながら予選落ちとなってしまいました。

日本のメディアでは、連日の報道でゴルフファンの期待は大きかったでしょう。

しかし、この結果に云々言うべきではないと私は思っていますし、3ストローク差での予選落ちはそれなりのスタートだと思います。

そもそも、全く環境の違う中に初めて行き、そこで思うように結果を残すことはとても難しいことです。

人間には順応性の高い人、そうでない人などがいます。石川 遼はとても順応性の高い人間だと思います。英語を臆せず使う度胸の良さも持ち合わせています。

それでも、時差の違い、言葉の違い、環境や習慣の違うアメリカ本土で、世界のトップレベルの選手達が揃った中でのプレーは、日本でのプロトーナメントとは訳が違います。

初日を終えた時点で、彼は自身のコメントでも“緊張したラウンドでした。自分らしいゴルフができなかった。”と言っていたように、かなりの緊張の中でプレーをしていたのでしょう。

初日スタートの1番ホールのバーディーは、無我夢中のバーディーだったのではないでしょうか?

第1ラウンドを2オーバーで終え、予選の第2ラウンドをパープレーにまとめはしましたが予選落ち。

初めての出場でこの成績は、僕は良くやったと評価します。

実は、私は予選落ちをした後の石川がどうするのかが気になっています。

そのまま現地に残り、トーナメント会場の練習場で練習をするのか?(トーナメント会場の練習場は、予選落ちの選手でも練習することが可能です。)試合を見るのか?

違うコースでラウンドをするのか?一度帰国してしまうのか?

もちろん、私としては、トーナメント会場の練習場で練習すること、そして試合を見ることを薦めたいと思います。

予選落ちの悔しさを感じつつも、整備された環境の中で、レンジボールではない試合球

を使用しての“ドライビングレンジ”でのショットの練習や速いグリーン(ポアアヌアという一種の雀のカタビラで芽のあるグリーンですが)を使ってのパッティングやアプローチの練習は、きっと大いに今後の彼に役立つことだと思います。そして最終日の選手達がどんなプレーをするのかを見て欲しい。

石川がどのような行動をとったかは?後日チャンスがあれば聞いてみたいと思います。

もうひとつ、石川について話しておきたいことがあります。

それは、周りの人間があまり気を使わずに、彼にアメリカの雰囲気を直接感じさせて欲しいということです。

それは、彼のように順応性の高い人間は、一人で英語を話し、買い物をし、レストランで注文をするということ等、日常生活をしていくことで驚くほど速いスピードでアメリカに順応していくと思います。

アメリカPGA TOURで活躍するということは、ゴルフの技術の前に、その環境にいかに生活のベースをつくれるかが大きく意味を持ちます。

言葉、環境、習慣、食事。それらを自分のものにすることで、初めて石川 遼が彼自身になり、彼らしいゴルフをすることができるのだと思います。

つまり、パック旅行などで行く海外旅行のように、決められたスケジュールの中で名所を巡るのではなく、彼自身が考え、行動することで、アメリカに順応してくるのではないでしょうか?

“石川 遼”が →“RYO ISHIKAWA”になってこそ、彼の持っている高いポテンシャルが生かされてくるはずです。

そして、我々をもっともっと”ワクワク“させてくれることでしょう。

だって私が彼のプレーが見たくって、朝ゴルフネットワークを一生懸命みていたのですから。こんな気にさせてくれたプレーヤーは久し振りです。

マスターズでは、あの美しいコースと雰囲気をまず楽しんで欲しいなぁと思っています。結果はまだいいじゃありませんか。まだまだこれからです。でもひょっとすると。。。。。。

2009年2月21日 (土)|固定リンク

今週開催の”Northan Trust Open"で、石川遼がPGA TOURデビューを飾ります。

連日日本のメディアでも報道されているので、ご存知だと思いますが、ロサンゼルス郊外にある、日本人にも馴染みの深い、リビエラCCが舞台となります。

17歳の高校生プロゴルファー”RYO ISHIKAWA”は、現地でもかなり話題になっています。

PGA TOURのオフィシャルホームページでもトップビューを飾っているほどです。

シーズンオフも各種のイベントに出たりと忙しい毎日を送っていたようですが、彼なりにきちんとトレーニングをしていたようで、今シーズンの開幕に不安はないようです。

それでも、初めてプレーするアメリカのPGA TOURの舞台は彼には、すべてが初体験。

この貴重な体験を良い方向へ変える力を持つ彼のポテンシャルは、きっと素晴らしいプレーを見せてくることでしょう。

リビエラCCは、深いラフとアップダウン、傾斜の強いグリーンとPGA TOURの中でも難コースです。

恐らく、初めて経験する”ポアアニュア”というグリーンの芝には、悩まされることだと思いますが、とにかくすべてを吸収し、精一杯のプレーをしてもらいたいと思います。

今週から数試合のアメリカPGA TOURの出場が予定されているようですが、何かすごいことをやってくれるような気がします。

楽しみですね!

2009年2月20日 (金)|固定リンク

タイガー・ウッズが自身のホームページで、2月8日に長男となる第2子が生まれたことを発表しました。

昨年の全米オープン制覇以来、膝の手術でトーナメントから遠ざかっているタイガーですが、「姉となったサムともども家族で大きな喜びにつつまれています。」と幸せいっぱいのコメントを残しています。

長男は、チャーリー・アクセル・ウッズと名付けられました。

噂ではありますが、この”チャーリー“という名前は、1961年に黒人で始めてPGAのメンバーになった、チャリー・シーフォード氏にあやかって命名されたと言われています。

チャーリー・シーフォード氏は、タイガーを”Grandson“と呼び自分の孫のように可愛がり、タイガーも彼を尊敬してやまないという間でした。

トーナメントから遠ざかっていた間、ひざのけがの治療はもちろん、第2子の誕生まで、タイガーは家族と十分な時間を過ごしていたようです。

しかし、その満ち足りた家族との時間も次第に彼にとっては、色々なことを考える時間となったのでしょう。

家族との幸せな時間はたしかに素晴らしいものではあるが、それに満足していた自分が恥ずかしい。これだけではいけない。

彼はそう思ったようです。

膝の怪我によるスイングの変化やメンタル的な変化は殆んど無いと言っていますが、長男が誕生し、新たな気持ちでトーナメントに帰ってくるタイガーは、春先から全開で臨んで来るような気がします。

そして、今年もタイガーを中心に世界のゴルフトーナメントが動いていくことは間違いありません。

タイガー自身が、父親であるアールさんからゴルフの手ほどきを受けたように、もうすぐタイガーもチャーリーにゴルフの手ほどきをするのでしょう。そして彼の成長を楽しみにし、プレーするタイガーは、また新しい時代の”タイガー・ウッズ“となるのではないかと思っています。

あくまでも私の予想ではありますが、“WGC 世界マッチプレー”から復帰するのではないかと思っています。

トーナメントへの復帰のペースをつかむには、マッチプレーというホール毎に結果ゲームスタイルが良いはずです。

タイガーの復帰と今年の活躍が本当に楽しみです。

ところでそのタイガー・ウッズは、彼は自身のファンデーション(基金)を作り、学校へ行けない子供たちに教育のチャンスを与えたり、ゴルフを教えたり、その他にも彼自身がスポンサーを集めトーナメントを開催し、その収益金をチャリティするなど様々な活動を行っています。つい先月も母親のクルチダさんが故郷のタイから帰り、タイガーに、タイにはこれ程恵まれない捨てられた孤児たちや貧しい人達がいるんだよと写真を見せると、彼は母親に僕に出来ることなら何でもするよ、ママの国の役に立つならと白紙の小切手を差し出したそうです。涙を浮かべながら。。。

さて突然このような話をして申し訳ありませんが、最近の日本の政治家の方々の発言を聞くたびにこれでいいのだろうかと首をひねります。

景気対策のための給付金を我々政治家は貰う?貰わない?などの意味の無い発言を重ねるばかりで、実のある議論が皆無ではないかと思います。

国会議員の方々が率先して、“私は戴く給付金はチャリティします”とくらい言えないのでしょうか?

チャリティするという考えを発言する議員がいないのは、なぜでしょうか?

もらってどう使う?とか、貰わない?などの発言しかないのには、呆れてしまいますね。

2009年2月12日 (木)|固定リンク

2009年2月 3日 (火)

川奈ホテル ゴルフコース

昨日は、フジサンケイレディスクラシックのコースセッティングの確認のためにLPGAの方々と川奈へ行ってきました。

4月に開催される”28TH,フジサンケイレディスクラシック”は、今年で28回目を迎えます。

会場を川奈ホテルへ移してからは5回目の開催となります。

日本を代表する名門コースである、川奈ホテルでのトーナメントは、男子のフジサンケイから30年近い歴史となります。

プロデューサーとして、この川奈はやはり思いも他とは違うものがあります。

 

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名物とも言える、あごの深い”アリソンバンカー”や灯台も川奈の素晴らしい景観のひとつです。

世界に通じるプレイヤーを育てるためにも、コースの選定とセッティングはトーナメントにとっての重要なファクターです。

川奈という最高の舞台をいかに引き出すかは、そのセッティングがより重要になるはずです。

使用のティグランドは、状態等を見て検討しましたが、最終的に昨年と同様のセッティングにしました。

フェアウェイのラインは、数ホールで若干の変更をキーパーにお願いし、川奈のより川奈らしさとか、見た目をシャープにしていこうと考えています。

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ピンポジションも重要なので、LPGAと相談しながら、大会週の天候、風、展開を加味して決めていこうということにしました。

昨日は、天気も素晴らしく、下見には絶好のコンディションでした。

18ホールを見て周り、改めて、川奈の素晴らしさを感じました。本当に日本にこんな素晴らしいロケーションのコースがあるのは、ある意味で驚きです。

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コースから見える川奈ホテルの建物も本当に美しいフォルムです。

そして、今は”寒サクラ”がきれいに咲いています。

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今年の担当のLPGA理事の小林浩美さんと競技委員長の江間陽子さん。そして、長年、私の無理(笑)を聞いてコースを作ってくれている、本家キーパーです。

あまりにきれいな景色なので、私もたくさん写真ととってしまいました。

 

2009年2月 3日 (火)|固定リンク

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