2009年4月26日 (日)
フジサンケイレディスクラシック FINAL DAY
今年のフジサンケイレディスクラシックは、本当に大変な一週間になってしまいました。
昨日の雨で、サスペンデッドとなった第2ラウンドの残り27組を朝の7時から再開し、9時35分に終えました。
それから、上位50位で予選カットを行い、ペアリングをして、予定通り、10時40分から決勝ラウンドをスタートしました。
この第2ラウンドを終えた時点で、トップは、T.ダーディン。初日の-4から3つスコアを伸ばし、-7。2位の申ジエに3打差のリードです。
しかし、予報通りの強風が川奈に襲います。
-2の3位タイには、諸見里しのぶ・前田久仁子・横峯さくら・塩崎亜美が続き、-1に三塚優子。イーブンパーに福嶋晃子・飯島茜。コンディションを考えると何が起こるかわからない大混戦です。
早朝から大勢のギャラリーが詰め掛けてくれており、9時すぎには18番グリーンサイドのギャラリースタンドは満席でした。
無事に最終ラウンドのスタートを終えた12時すぎから、風はますます強く吹き荒れ、コース内で、グリーン上のボールが動いてしまったり、ティアップしたボールが風で落ちてしまうなど、トーナメントとして成立しにくい状況になってしまいました。
バーディチャンスについたボールが、マークをする前に20mも動いてしまうなど、競技続行が不可能な状態になり、止む無く、13時9分。中断の判断をしました。
コースチェックをするともに現状をギャラリーへ報告していました。
これからの予報でも風は弱まることなく、テレビ中継や日没を考えると、第3ラウンドを中止にせざる終えない状況となり、13時50分に中止を決定しました。
これにより、第2ラウンドを終えた時点の成績が最終結果となり、T.ダーディンの日本ツアー初優勝ということになりました。
オーストラリア出身の32歳。2005年から日本ツアーに参戦。昨年はシード権を失いましたが、クオリファイ上位でトーナメントに出場。日本ツアー5年目の嬉しい初優勝です。
優勝した、T.ダーディンはじめ、”ショットメーカー”といえるプレイヤーが上位に来ています。
川奈というコースは、やはり正確なショットと多くの種類のショットが出来るプレイヤーにしか良い結果をもたらさないコースでしょう。
過去のチャンピオンを見ても、その後にツアーのトッププロとして活躍しているプレイヤーばかりです。
多くのトーナメントが開催されているLPGAツアーですが、川奈のようなコースで、成績を残すことが、プロゴルファーとして成長していく証になるでしょう。
4000人以上のギャラリーが会場に来てくれており、トーナメントを楽しみにしてくれていた方々には本当に申し訳ない結果となってしいましたが、自然を相手にするスポーツである、ゴルフの宿命なのかもしれません。
風によるトーナメントの中止は過去に男子ツアーで1回あったようです。国内ではこれが2回目です。
トーナメントプロデューサーとして、半年以上前から打合せをし、準備を進めてきただけに本当に残念です。一緒に仕事をしてきた、スタッフのみなさんには”ご苦労様”と言ってあげたいと思います。
このような結果ではありますが、フジサンケイレディスクラシックは終わりました。
フジテレビはじめ主催者の皆様や川奈ホテルのスタッフの皆様、伊東市を中心としたボランティアスタッフのみなさんに感謝いたします。
ありがとうございました。
今年の表彰式のプレゼンターは中継にも出演してくれた、古田敦也さんでした。
2009年4月26日 (日)|固定リンク