2009年7月13日 (月)
第64回 全米女子オープン FINAL
今年も混戦になった、第64回全米女子オープンは、劇的なフィナーレで幕を閉じました。
第2ラウンドからトップを守ってきた、アメリカのC.Kerr。2007年にこの全米女子オープンのメジャータイトルを獲得しているだけに、かなり有利か?と思われたのですが、やはりメジャーのプレッシャーはかなりの物だったようです。
前日まで、安定したリズムで堅実なプレーを続けていたのが、今日は全く別人のようでした。
クラブ選択に迷い、何度も仕切り直しをするという状態で、思うようにプレーができません。
前半を3ボギーの1バーディとスコアを2つ落として、ハーフターン。バックナインに入ってもパーをセーブするのがやっとの状態が続きます。
スコアを伸ばしてきたのは、トップと5打差の台湾出身のC.Kung。1番・2番と連続バーディでスタートし、前半を2アンダー。トータル1オーバーでハーフターンします。
12番でもバーディを取り、この時点で、イーブンパー。トップに並びます。
最終組で、C.Kerrとプレーする2打差の2位スタートのJi Eun Hee。前半を2バーディ、3ボギーのスコアを1つ落してトータル1オーバーでハーフターン。
優勝の行方は、この3人に絞られた感じでした。
最終組の10番ホール。ここ数年のUSGAのチャンピオンシップのコースセッティングとして、極端に短いセッティングをするホールがあるのですが、この10番も今日は、200ヤード代のパー4。C.Kerrは前日までと同じく、アイアンでレイアップ。
Jiは、果敢にドライバーで攻めます。しかし、これがバンカーに入り、そこから痛恨のダブルボギー。優勝争いから脱落と思われました。
まさに、USGAのコースセッティングの意味が出た感じです。1オンも可能な距離ながら、少しでもグリーンを外すと、そこからかなりシビアな局面が出てくるという、技術もさることながら、メンタルな部分まで試されてしまうという、実に見事なセッティングではないでしょうか?
最終組から2組前のC.Kung。17番をボギーとしたものの、1オーバーでホールアウト。最終組を待ちます。
スコアを伸ばせない、C.Kerr。13番、16番をボギーとし、2オーバー。
10番のダブルボギーで、3オーバーとなった、Ji。しかし彼女はあきらめずに自分のプレーに徹しました。
13番、14番を連続バーディとし、1オーバーで優勝争いにとどまります。
最終18番ホール。
C.Kerrは、2オーバー。Ji Eun Heeは、1オーバー。C.Kungが1オーバーでホールアウトしているので、C.Kerrはバーディが必要。
熱く激しい戦いは、最終ホールのグリーンに決着が持ち越されます。
C.Kerrはバーディ成らず。優勝が消えます。
6mのバーディパットを残す、Ji Eun Hee。入れば優勝。2パットならプレーオフ。
中継で、思わず「何かが起こるかも・・・」と話していたのですが、Ji Eun Heeのボールはカップの中へ。
劇的な幕切れで、Ji Eun Heeのメジャー初制覇になったのでした。
韓国出身のJi Eun Hee。1983年生まれの26歳。13歳でゴルフを始め、2003年には、韓国女子アマチュア選手権優勝などで、韓国のアマチュアのナショナルチームメンバーにも選ばれています。
2004年には、韓国でプロ入りし、韓国とアジアで活躍します。
実は、私がプロデュースをしている、サントリーレディスにアジアのトッププロということで、2006年にサントリーレディスに招待しています。その時は、小柄ながら素晴らしいプレーをする子だな?という印象を持っていました。27位タイに入ったと思います。
2007年からアメリカツアーに参戦し、昨年は、見事に米国LPGAツアーで初優勝を飾り、賞金ランク23位に入っています。
アジアで2勝のプレイヤーが見事にメジャー制覇。世界ナンバー1の女性は2年連続で韓国人選手となりました。
それにしても、上位の中に8人の韓国選手。台湾出身が2人とアジアの選手が大活躍です。
そろそろ、日本人選手のメジャー制覇を期待したいと思います。
宮里藍は、最終ラウンドに素晴らしいプレーを見せてくれました。4バーディ、2ボギーの2アンダー。トータル4オーバーの6位タイです。
精神面でかなり成長してきている、というコメントにもあるように、落ち着いて自分のプレーができているということは、次の戦いが大いに期待できます。
さて、来週は全英オープンです。石川遼が自力で出場資格を獲得。138回の歴史を誇るメジャートーナメントに挑戦します。
私は、明日の火曜日にスコットランドに入る予定です。
現地からまたいろいろな情報をお伝えします。お楽しみに!


